『たいようのいえ』完結から1年。
待望の最新作『地球のおわりは恋のはじまり』第1巻発売記念!!
タアモさんスペシャルインタビュー!!!
累計170万部突破! 講談社漫画賞(少女部門)も受賞した名作、年の差幼なじみの
同居ラブストーリー『たいようのいえ』(全13巻)の完結から約1年!
いよいよタアモさんの最新作『地球のおわりは恋のはじまり』第1巻が4月13日に
発売になります!
それを記念して、タアモさんにインタビューしてきました!
新作はどのように生まれたのか? その見どころは? など色々聞いてきましたので
コミックスと合わせてぜひお読みください!
(インタビュー・文/担当しーげる&マエケン)
「地球のおわりは恋のはじまり」(1)
タアモ
――『たいようのいえ』が完結して約1年。ついに新作『地球のおわりは
恋のはじまり』が発売になります! 今日は色々と聞かせてください!
タアモ:
よろしくお願いします! やっぱりインタビューは緊張しますね(苦笑)。
――インタビューも久しぶりですもんね (笑)。でも、リラックスして気楽に
お話聞かせてください!よろしくお願いします!
今回の新作『地球のおわりは恋のはじまり』は、超ネガティブな主人公の
真昼が、高校入学早々キラキラしたイケメンの蒼くんに好きになられちゃう
という直球の恋愛少女漫画! 1巻からドキドキシーンも満載です。
まずは、このお話を描こうと思われたきっかけから教えてください!
タアモ:
前作の『たいようのいえ』がとても多くの人に応援してもらえて本当に
嬉しかったので、次は応援してくれていた女の子たちに、もっとストレートに
楽しんでもらえるような作品を作りたいなと、ずっと思っていたんです。
正直に言えば、中高生の女の子(読者)にもっとモテたかったからなんですけど(笑)。
だから、自分にとってはチャレンジですけど、思いっきり王道な少女漫画を
描こうというところから考え始めました。
――タアモさんの「王道少女漫画描きたい!」宣言からスタートしたものの、
一番最初に考えていた話とはだいぶ内容が変わりましたよね。
タアモ:
はい(笑)。
最初は、全然違う大変な状況に立たされている設定の女の子を主人公にした
お話を描こうとしていたんです。ストーリーも複雑な。
でもそれを妹に話したら、「もっとわかりやすくドキドキするのが読みたい!」って
言われてしまって。「これでは、みんながドキドキしてくれない」と思い直して、
即方向転換しました(笑)。より恋愛メインなものを目指さなくては、と。
だけど実は、これほど恋愛まっしぐらなお話を描くのは本当に初めてなので、
違う意味で私が毎回ドキドキしています。編集さんが作品のあおり文に「王道」って
入れるたび、「王道って言って大丈夫なのかな」って心配してます(笑)。
――いえいえ(笑)。しっかり「王道少女漫画」になっていると思います!
その方向転換を経て『地球のおわりは恋のはじまり』にはどうやってたどり着いた
のでしょうか?
タアモ:
「王道」といっても、初めは同級生同士の恋で、舞台は学校で…といった漠然と
したイメージからだったんですけど、ネガティブな女の子が変わっていく姿を
描きたいという気持ちはずっとあったんです。
――確かに、それは最初から一貫して話してましたよね。
タアモ:
ネガティブなゆえに、まだ何も味わったことのない女の子。そういう無垢な子が
少しずつ成長していく様子ってすごく可愛いなと思っていて。打ち合わせをし
ながら、真昼のキャラクターが出来上がってきて、この子が主人公なら楽しく
描いていけそうだなと手応えを感じることができたので、スタートを切れました。
――具体的に、真昼のことはどうやって発想されているんですか?
タアモ:
私はキャラクターをイメージしていく時には、その人の核になるようなエピソードを
大事にしたいと思っているのですけど、今回の真昼の場合は、なんでこんなに
ネガティブなのかが大切な部分になるだろうなと初めに考えて。
漫画では3話めで描いた、真昼の双子の妹・真夜との過去のエピソードが
思いついてから、ようやく真昼が考えていることがわかるようになった感じです。
――タアモさんにも妹さんがいますが、ご自身の感覚も入ってたりします?
タアモ:
全然入ってないですね。妹との関係もまったく違って、うちは仲良しです(笑)。
むしろ、彼女たちを描くために、実際に双子のきょうだいがいる知り合いに
「双子あるある」を色々聞いたりしました。その中で「双子は絶対お互いと違う
ことをしたがる」という話があって。たとえば「一緒に出かけるときは違う色の
服を着る」とか「同じ髪型にしない」とか。
真昼は多分そうですよね。妹と比べられるのが嫌だから。でも真夜はもしかしたら
髪型とかお姉ちゃんと「お揃い」にしたいかも……とか。
比べながら考えているうちに、実は真夜のエピソードもいくつか思いついています。
いつ出せるかはわかりませんけど(笑)
――おお、それは楽しみですね!今後出てくるのを待ってます。あと、真昼は
一つ一つのリアクションがとても可愛いですよね。告白されても「気のせいだ」
とか言っちゃうし(笑)。
タアモ:
とはいえ、蒼くんの側からするとショックですよね(笑)。真昼はネガティブに
描きすぎてシュールな子になっちゃったり、蒼くんの気持ちをないがしろにして
いるように見えないように気をつけています。
「本当は嬉しいんだろ!」って思いながらニヤニヤ見てもらえたら嬉しいです!
――毎回可愛くてニヤニヤできると思います!1話めのパン屋のシーンなんて
すごいニヤニヤさせられました。
1巻通してまだまだ他にも沢山ニヤニヤできてキュンキュンしちゃうシーンが
出てきますので、皆さん、真昼のこともぜひ好きになってくださいね!
さて、次に聞きたいのが、押せ押せイケメン・蒼くんのこと。彼のようにグイグイ
迫ってくる男の子も、タアモさんの作品では珍しい気がします。
タアモ:
そうですね。蒼くんは自分のなかでは結構な挑戦です(笑)。
『たいようのいえ』もそうでしたけど、むしろちょっと冴えない女の子が
イケメンを好きになっちゃうっていう話のほうがいままで多かったのが、今回は
真逆のパターンなので。
それもあって、蒼くんのことを考える時はいろんなやり方を総動員しています。
最初の頃は、いったん男女を変換して考えるようにしていました(笑)。
蒼くんをいったん女子に変換して考えてから、それを男子化して描くみたいな。
――おおお。それは面白い考え方ですね。そういえば『たいようのいえ』でも、
実は真魚が中2男子で、基がお母さんのイメージ、という話をしてましたね。
タアモ:
『たいようのいえ』とはまた少し違うんですけど、いったん置き換えたほうが
私は考えやすいんですよね。今回だと蒼くんを女子だと思って「冴えない女の子が
イケメンに振り向いてもらうには何をするかな?」って考えたほうがアイデアも
色々出てくるんです。
――なるほど。蒼くんがただ攻めてくるだけではなくて、時々見せる真顔や
照れ顔がすごく魅力的なのはそういう風に考えてるからなのかもですね。
タアモ:
魅力的だと思っていただけてるならすごく嬉しいです。
でも、蒼くんについては、まだまだこれから描かなければいけないことが
いっぱいあって。少し他人事みたいな言い方になってしまいますけど、
私も「なんで蒼くんはここまで強気に攻められるんだろう」というのが、
ずっと気になってて。それがようやく形になって見え始めてきたところなんです。
――おお! ということは、蒼くんの核になるエピソードが近々描かりれたり
するのでしょうか?
タアモ:
蒼くんが真昼を好きになった理由のエピソードはだいぶ膨らんできました。
もちろん、漫画ではまだこれから描く部分なので変わるかもしれないですけど(笑)。
でも真昼がなかなか一歩を踏み出せないように、恋をするって簡単にできる
ことじゃないし覚悟のいることだよな、と改めて思っています。
だから、蒼くんの真昼への「恋のはじまり」の瞬間にも、何か結構大きな
ことがあるはずなんです。その重みを踏まえて、蒼くんのエピソードも大切に
描いていきたいと思ってます。
――どういうエピソードが出てくるのか楽しみにしてます!
それから、『たいようのいえ』も真魚や基だけでなく、大樹や陽菜など、
色々な登場人物たちの歴史や思いがしっかり描かれて作品の魅力になっていました。
今回も、元(?)お嬢様の守谷さんや、蒼くんの友達の銀河など、印象に残る
楽しみなキャラたちが出てきてますよね。
タアモ:
ありがとうございます! 守谷さんもっと沢山描きたいです(笑)。銀河も
重要な役割を担う…のかもしれません。2人が真昼と蒼くんに、どんな風に
絡んでくるかも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
――きっと2人にも、核になる素敵なエピソードが用意されているのでしょうけど、
それはこれからの展開を楽しみにしてます! ということで。
では、最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。
タアモ:
前作以上に皆さんに楽しんでもらいたいと思って始めた、私なりの精一杯の
「王道少女漫画」です。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
どうぞ応援よろしくお願いします。
――今日はどうもありがとうございました!!!
タアモさん最新作『地球のおわりは恋のはじまり』1巻は4月13日発売です!
「たいよう」の次は「地球」ということで、ぜひこちらの作品も
応援お願いします!!
「地球のおわりは恋のはじまり」(1)
タアモ
待望の最新作『地球のおわりは恋のはじまり』第1巻発売記念!!
タアモさんスペシャルインタビュー!!!
累計170万部突破! 講談社漫画賞(少女部門)も受賞した名作、年の差幼なじみの
同居ラブストーリー『たいようのいえ』(全13巻)の完結から約1年!
いよいよタアモさんの最新作『地球のおわりは恋のはじまり』第1巻が4月13日に
発売になります!
それを記念して、タアモさんにインタビューしてきました!
新作はどのように生まれたのか? その見どころは? など色々聞いてきましたので
コミックスと合わせてぜひお読みください!
(インタビュー・文/担当しーげる&マエケン)
「地球のおわりは恋のはじまり」(1)
タアモ
――『たいようのいえ』が完結して約1年。ついに新作『地球のおわりは
恋のはじまり』が発売になります! 今日は色々と聞かせてください!
タアモ:
よろしくお願いします! やっぱりインタビューは緊張しますね(苦笑)。
――インタビューも久しぶりですもんね (笑)。でも、リラックスして気楽に
お話聞かせてください!よろしくお願いします!
今回の新作『地球のおわりは恋のはじまり』は、超ネガティブな主人公の
真昼が、高校入学早々キラキラしたイケメンの蒼くんに好きになられちゃう
という直球の恋愛少女漫画! 1巻からドキドキシーンも満載です。
まずは、このお話を描こうと思われたきっかけから教えてください!
タアモ:
前作の『たいようのいえ』がとても多くの人に応援してもらえて本当に
嬉しかったので、次は応援してくれていた女の子たちに、もっとストレートに
楽しんでもらえるような作品を作りたいなと、ずっと思っていたんです。
正直に言えば、中高生の女の子(読者)にもっとモテたかったからなんですけど(笑)。
だから、自分にとってはチャレンジですけど、思いっきり王道な少女漫画を
描こうというところから考え始めました。
――タアモさんの「王道少女漫画描きたい!」宣言からスタートしたものの、
一番最初に考えていた話とはだいぶ内容が変わりましたよね。
タアモ:
はい(笑)。
最初は、全然違う大変な状況に立たされている設定の女の子を主人公にした
お話を描こうとしていたんです。ストーリーも複雑な。
でもそれを妹に話したら、「もっとわかりやすくドキドキするのが読みたい!」って
言われてしまって。「これでは、みんながドキドキしてくれない」と思い直して、
即方向転換しました(笑)。より恋愛メインなものを目指さなくては、と。
だけど実は、これほど恋愛まっしぐらなお話を描くのは本当に初めてなので、
違う意味で私が毎回ドキドキしています。編集さんが作品のあおり文に「王道」って
入れるたび、「王道って言って大丈夫なのかな」って心配してます(笑)。
――いえいえ(笑)。しっかり「王道少女漫画」になっていると思います!
その方向転換を経て『地球のおわりは恋のはじまり』にはどうやってたどり着いた
のでしょうか?
タアモ:
「王道」といっても、初めは同級生同士の恋で、舞台は学校で…といった漠然と
したイメージからだったんですけど、ネガティブな女の子が変わっていく姿を
描きたいという気持ちはずっとあったんです。
――確かに、それは最初から一貫して話してましたよね。
タアモ:
ネガティブなゆえに、まだ何も味わったことのない女の子。そういう無垢な子が
少しずつ成長していく様子ってすごく可愛いなと思っていて。打ち合わせをし
ながら、真昼のキャラクターが出来上がってきて、この子が主人公なら楽しく
描いていけそうだなと手応えを感じることができたので、スタートを切れました。
――具体的に、真昼のことはどうやって発想されているんですか?
タアモ:
私はキャラクターをイメージしていく時には、その人の核になるようなエピソードを
大事にしたいと思っているのですけど、今回の真昼の場合は、なんでこんなに
ネガティブなのかが大切な部分になるだろうなと初めに考えて。
漫画では3話めで描いた、真昼の双子の妹・真夜との過去のエピソードが
思いついてから、ようやく真昼が考えていることがわかるようになった感じです。
――タアモさんにも妹さんがいますが、ご自身の感覚も入ってたりします?
タアモ:
全然入ってないですね。妹との関係もまったく違って、うちは仲良しです(笑)。
むしろ、彼女たちを描くために、実際に双子のきょうだいがいる知り合いに
「双子あるある」を色々聞いたりしました。その中で「双子は絶対お互いと違う
ことをしたがる」という話があって。たとえば「一緒に出かけるときは違う色の
服を着る」とか「同じ髪型にしない」とか。
真昼は多分そうですよね。妹と比べられるのが嫌だから。でも真夜はもしかしたら
髪型とかお姉ちゃんと「お揃い」にしたいかも……とか。
比べながら考えているうちに、実は真夜のエピソードもいくつか思いついています。
いつ出せるかはわかりませんけど(笑)
――おお、それは楽しみですね!今後出てくるのを待ってます。あと、真昼は
一つ一つのリアクションがとても可愛いですよね。告白されても「気のせいだ」
とか言っちゃうし(笑)。
タアモ:
とはいえ、蒼くんの側からするとショックですよね(笑)。真昼はネガティブに
描きすぎてシュールな子になっちゃったり、蒼くんの気持ちをないがしろにして
いるように見えないように気をつけています。
「本当は嬉しいんだろ!」って思いながらニヤニヤ見てもらえたら嬉しいです!
――毎回可愛くてニヤニヤできると思います!1話めのパン屋のシーンなんて
すごいニヤニヤさせられました。
1巻通してまだまだ他にも沢山ニヤニヤできてキュンキュンしちゃうシーンが
出てきますので、皆さん、真昼のこともぜひ好きになってくださいね!
さて、次に聞きたいのが、押せ押せイケメン・蒼くんのこと。彼のようにグイグイ
迫ってくる男の子も、タアモさんの作品では珍しい気がします。
タアモ:
そうですね。蒼くんは自分のなかでは結構な挑戦です(笑)。
『たいようのいえ』もそうでしたけど、むしろちょっと冴えない女の子が
イケメンを好きになっちゃうっていう話のほうがいままで多かったのが、今回は
真逆のパターンなので。
それもあって、蒼くんのことを考える時はいろんなやり方を総動員しています。
最初の頃は、いったん男女を変換して考えるようにしていました(笑)。
蒼くんをいったん女子に変換して考えてから、それを男子化して描くみたいな。
――おおお。それは面白い考え方ですね。そういえば『たいようのいえ』でも、
実は真魚が中2男子で、基がお母さんのイメージ、という話をしてましたね。
タアモ:
『たいようのいえ』とはまた少し違うんですけど、いったん置き換えたほうが
私は考えやすいんですよね。今回だと蒼くんを女子だと思って「冴えない女の子が
イケメンに振り向いてもらうには何をするかな?」って考えたほうがアイデアも
色々出てくるんです。
――なるほど。蒼くんがただ攻めてくるだけではなくて、時々見せる真顔や
照れ顔がすごく魅力的なのはそういう風に考えてるからなのかもですね。
タアモ:
魅力的だと思っていただけてるならすごく嬉しいです。
でも、蒼くんについては、まだまだこれから描かなければいけないことが
いっぱいあって。少し他人事みたいな言い方になってしまいますけど、
私も「なんで蒼くんはここまで強気に攻められるんだろう」というのが、
ずっと気になってて。それがようやく形になって見え始めてきたところなんです。
――おお! ということは、蒼くんの核になるエピソードが近々描かりれたり
するのでしょうか?
タアモ:
蒼くんが真昼を好きになった理由のエピソードはだいぶ膨らんできました。
もちろん、漫画ではまだこれから描く部分なので変わるかもしれないですけど(笑)。
でも真昼がなかなか一歩を踏み出せないように、恋をするって簡単にできる
ことじゃないし覚悟のいることだよな、と改めて思っています。
だから、蒼くんの真昼への「恋のはじまり」の瞬間にも、何か結構大きな
ことがあるはずなんです。その重みを踏まえて、蒼くんのエピソードも大切に
描いていきたいと思ってます。
――どういうエピソードが出てくるのか楽しみにしてます!
それから、『たいようのいえ』も真魚や基だけでなく、大樹や陽菜など、
色々な登場人物たちの歴史や思いがしっかり描かれて作品の魅力になっていました。
今回も、元(?)お嬢様の守谷さんや、蒼くんの友達の銀河など、印象に残る
楽しみなキャラたちが出てきてますよね。
タアモ:
ありがとうございます! 守谷さんもっと沢山描きたいです(笑)。銀河も
重要な役割を担う…のかもしれません。2人が真昼と蒼くんに、どんな風に
絡んでくるかも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
――きっと2人にも、核になる素敵なエピソードが用意されているのでしょうけど、
それはこれからの展開を楽しみにしてます! ということで。
では、最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。
タアモ:
前作以上に皆さんに楽しんでもらいたいと思って始めた、私なりの精一杯の
「王道少女漫画」です。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
どうぞ応援よろしくお願いします。
――今日はどうもありがとうございました!!!
タアモさん最新作『地球のおわりは恋のはじまり』1巻は4月13日発売です!
「たいよう」の次は「地球」ということで、ぜひこちらの作品も
応援お願いします!!
「地球のおわりは恋のはじまり」(1)
タアモ